日々の様子 2020.10.20

NHK京都にて当店のフードロス対策に関する活動が放送されます。

お客様各位

毎度当店をご利用いただきありがとうございます。

下記の日程にて、当店のフードロス削減に関する活動について

NHK京都さんに取材頂いた内容が放送されます。

近畿圏内の方はご覧いただけるようですので、

詳しくは下記の放送予定をご覧くださいませ。

 

と、素直に言いたいところですが、

どういうふうに編集されるかわからないので、

先に思いを書いておこうと思います。

今月はフードロス削減月間ということでの特集だそうです。

私は八百屋という職業柄、そして京都中央卸売市場の直結、場外売店という立場上、

思いがけずたくさんの野菜が入荷することもあり、

野菜を沢山廃棄することがあります。

ビジネスなので、廃棄コストも商売のうちではありますが、

誰かが作った商品を何も考えずに捨てるのは誰にでもできることですが、

これを自分にしかできないことに転換することはできないか、

社会の良い循環に組み込むことはできないか?と思い至り、

3年ほど前から、八百屋にできる社会貢献ということでいろいろやってきました。

おかげさまで、数多くの方にご支援を頂き、またいろんな方をご紹介いただき、

少しずつ、良い循環をつくることができています。(それでもまだまだ廃棄はありますが)

もちろん当店のような超零細八百屋が対策を講じた所で

地球上で起こっているフードロスの視点から見れば物理的な量は塵にもならないですし

環境保全という大局的な視点において、私の活動はあまりに小さすぎるかもしれません。

それよりも私が大切にしたいのは、敬意の好循環です。

大体からして都市生活になれすぎて、野菜は誰かが作っているということを忘れているのでは?

機械が作っているとい思っているのでは、と思うことも多いですし、

生活必需品なんだから小売店は安売りして当然、と勘違いしているのでは、と思うことも多いです。

大体が、敬意が足りないです。

もちろん農家さんも人間だしいろいろなので、適当に作って適当に売ってる人もたくさんいると思います。

まあ、そうやって適当に作ったものを適当に仕入れて適当に売る人から自分の体にいれるものを買いたいかっていう話です。

もちろん、経済的に余裕がなくて食費に出せるお金が無いという方もいらっしゃるかと思いますがそれはまた全く別の問題です。

今あるところから必要とされているところにいかに敬意を好意的に循環させるか、

僕が今やりたいことはこれです。

今回は私設水族館に対して、滞留して売り先がなくなった野菜を持っていっているところが放送されますが、

僕は亀のエサ代削減に貢献したいと思って野菜を持っていっているわけではありません。

今回ご協力いただいた花園協会水族館さんの取組に感銘を受けて、この方々の為に自分にできる循環を作り出そう、という思いで取組をさせて頂いております。

もちろん実利的には廃棄が減って助かっていますが、花園協会さんへの敬意の好循環こそがこの取組の本質です。

余り野菜を買っていただくことそのものはビジネス的にもちろん助かりますし、

テレビ放送ではそういうふうに受け止められるかもしれませんが、

僕はこの自分のこだわりの本質を伝えたいので、ホームページに記事として書かせていただきました。

意識高くて鬱陶しいとは思いますが、こういう人間がやっている八百屋ですので、

どうぞ何卒今後ともよろしくお願いいたします。

 

■放送予定

・2020年10月21(水)午後6:30〜7:00

「ニュース630京いちにち」NHK総合テレビ(京都府内向け)

*毎週(水)放送の『京これ!』のコーナーで紹介します。

*放送後、番組HPにもアップロードされる予定です。

https://www.nhk.or.jp/kyoto/news630/index.html

 

・2020年10月22日(木)午前11:30〜正午

「ぐるっと関西おひるまえ」NHK総合テレビ(近畿2府4県向け)

*緊急ニュースや国会中継などにより、変更になる場合があります。ご了承くださいませ。

https://www4.nhk.or.jp/P2702/