お店についてコラム 2025.07.25

八百屋一年生

初めまして!梅原佳資うめはらけいすけです。

4月から西喜商店で社員として働かせていただいています。
タイトルの通り、八百屋の仕事は初めてです。

まずは軽く自己紹介にお付き合いください。

1994年生まれの30歳、京都は下鴨出身の梅原佳資うめはらけいすけと言います。
佳資けいすけという字は生まれてこの方、一度で読まれたことがないです。不便です。
両親が桑田佳祐が好きで、けいすけと読みたかったそうです。おかげで(?)僕も桑田さんが大好きです。

八百屋になったからとかではなく、食べ物の中で野菜が好きです。
好きな食べ物1位がうどんで、2位がサニーレタスです。そのくらい野菜好きです。
ちなみに3位は春菊です。

趣味が結構多いです。釣り、映画、音楽、お笑い、アニメ、特撮、お酒、ゲーム…など話しだすと長くなるので黙ります。

最近始めた趣味がもう一つあります。
“家庭菜園”です。これは八百屋になりたいと思ったきっかけでもあります。

少し家庭菜園にハマるまでの物語を聞いてください。

 

5年ほど前に犬を飼いました。柴犬です。

この子は血統がいい子で、親は日本犬の展覧会で賞を取っています。そういう理由もあり、韓国のブリーダーが海外で展覧会に出そうとされていたそうで、犬舎に見学に行った際には貰い手が決まっていました。

数日後、そろそろ韓国に旅立つタイミングで新型コロナウイルスが流行しました。犬舎の方から、飛行機が飛ばず急遽キャンセルになったと連絡があり、何かの縁だ!と思いすぐお迎えすることにしました。
そういう経緯があったので、いつかは展覧会に出してあげたい、と飼いだした頃から考えていました。

展覧会はざっくり言うと見た目の美しさが審査の基準なので、どうすれば美しくなるかを調べたところ「ブロッコリーが毛艶を良くする」という記事を見つけました。

それからブロッコリーを与えだしたのですが、如何せん夏になると高いんです。そこでなんとなく庭の一角で節約のためブロッコリーを植え始めます。ただ、初めは葉が育つばかりで、いわゆるブロッコリーの部分は親指くらいのサイズでした。

全然食べるところがなかったのを覚えています。味はちゃんとブロッコリーで美味しかったです。

 

ここから試行錯誤し、2年後には

よく見るブロッコリーにだいぶ近いものが作れるようになりました。

これができた時は嬉しくて「マトモッコリー」と名付け、しばらく飾っていました。
しばらくしてマトモッコリーの素揚げにして食べました。
この頃には野菜作り自体にハマっていたというわけです。

(ちなみに、お犬が1歳のころに展覧会に実際にエントリーしたのですが先天的に永久歯が一本生えなくて失格でした。)

 

こうして野菜を立派に育てる難しさを知ることとなり、売り物の野菜を見る目が変りました。
“有り難い”とはこのことだと思ったわけです。

この感覚が、西喜商店で働きたいと思った大きな理由にもなりました。

こうして晴れて八百屋になったのですが、現在とある課題があります。
八百屋として野菜の理解を深めるということです。
これは仕事をする上での知識とは別に、意外な調理方法や保存方法といったプラスα的なことです。
現在このような知識を自分のものにすることを目標の一つとしています。

そこで、このコラムである「八百屋一年生」では、僕が経験して得た知識をお伝えしていこうと考えています。
野菜ごとの正しい知識を皆さんにもお伝えすることで、西喜商店が目指す食品ロスの削減にも地道に近づいていけるのでは?という期待もあります。

それに伴い、西喜商店では野菜ボックスを個人宅へ配送するサービスを開始することとなりました!
もともと配送か店舗でお渡ししていた野菜ボックスでしたが、個人宅へ野菜ボックスをお届けいたします。
ボックスの中には「覚悟の食品ロス野菜ボックス」と同様に、規格外野菜や市場で行き場のなくなった野菜などのレスキューが必要な野菜が入っています。

それに加えて、代表の近藤にその時のおすすめ野菜を入れてほしいとお願いしました。その時々で美味しいもの、珍しいものを選んで入れてもらいます。
それらの野菜の面白い使い方や保存方法などを前もって僕が実践し、コラムとして書き留めておこうと考えていますので、併せて楽しんでいただけると嬉しいです。
詳しくは公式X、または店頭でお伝え致しますので是非ご検討ください!

 

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
完全に未経験なので知らないことだらけで不安でしたが、今は無知であることを活かすことで西喜商店をより一層「イケてる八百屋」にできると思っています。
これからさらに面白くなっていく西喜商店をよろしくお願いいたします!