今回ですが、あえて輸入物の野菜の記事を書きます。
店頭でものすごく質問されるからです。
年が明けると国産のかぼちゃは市場からなくなり、
(あってもおいしいものは無いですね)
輸入物のかぼちゃがメインになります。
メキシコ、ニュージーランドが主ですが、
日本のえびすかぼちゃの種を持ち込んで、
また日本の技術指導員の方が研修をされた上で栽培されているとのことです。
もちろん実際食べても産地を言われなければメキシコ産だなんていうのは
分かるわけもなく、味はいたっておいしいふつうのかぼちゃです。
ただ店頭でとても多い質問は
「食べても大丈夫ですか?」です。
まあ、もちろん大丈夫だから流通しているわけなんですが、
あまりにも聞かれますので本当に大丈夫か調べました。
検索したところ、
東京都福祉保健局が発行している、
平成 26 年度輸入農作物等の残留農薬検査結果という資料がヒットしました。
健康安全研究センターによる検査結果です。
これによるとメキシコ産のかぼちゃから検出された残留農薬は、
・イミダクロプリド 残留基準1ppmに対して、最大0.04ppm検出
殺虫剤ですね。
・ジノテフラン 残留基準2ppmに対して、最大0.01ppm検出
これも殺虫剤ですね。
・ミクロブタニル 残留基準1ppmに対して、最大0.03ppm検出
殺菌剤。病気を防ぎます。
・メタラキシル及びメフェノキサム 残留基準0.2ppmに対して、最大0.03ppm検出
殺菌剤。病気を防ぎます。
※ppmという単位について
”残留農薬基準は、通常1kgの農産物あたりに残留する農薬の量の限度(mg)として「ppm」という単位で表されます。 ppmとは、parts per million の頭文字をとったもので「100万分の1」のことです。 0.01ppmは「1億分の1」になります。
例)
◆ 1ppmは、1kgの農産物の中の1㎎(1000分の1g)に相当します。
◆ 0.01ppmは、1kgの農産物の中の0.01㎎(10万分の1g)に相当します。”
引用: JA全農 肥料農薬部 農薬課WEBサイトより
ちなみに北海道産のかぼちゃですが、これも同様のデータを参照したところ、
・テトラコナゾール 残留基準1ppmに対して、最大0.04ppm検出
病気予防の殺菌剤が検出されていました。
ということで、メキシコ産のかぼちゃでも
体にいれても大丈夫な量の農薬しか検出されていませんでした。
25kg食べると体に良くない量の残留農薬の量になります。
※追記
体に良くないっていう書き方も間違っていますね。残留基準の量になるということですね。
それでも人体には影響ないです。ちなみに写真のかぼちゃで2キロくらいです。
この数値をみてどのようにご判断されるかは人それぞれかとは思いますが、
うちはこどももかぼちゃが好きですし、
2歳のこどもにとっての貴重な栄養価の高い食材ですので
今後もごく日常的に食べます。
今回は食べて大丈夫かどうかという論点において、大丈夫だと僕は判断する、
という記事でした。
※個人の調査ですので誤りがあるかもしれません。
専門の方がいらっしゃれば情報へのご指摘頂ければ幸いです。