いつも西喜商店をご利用いただきありがとうございます。
スタッフの海部です。
現在西喜商店では、配達業務を中心とした仕事を担ってくれるアルバイトスタッフを募集しております。
ただ、皆さんの中で八百屋で働くことのイメージがあまり湧いていない方も多くいらっしゃるでしょう。
力仕事でハードワーク。野菜売るだけ。経験や学びなんてあるのか。
西喜商店の話は面白いけど、働くメリットはあるのか。
当店の活動が多くの方に知っていただきつつある今でも、
本来の八百屋の仕事の解像度は低いままなのではないでしょうか。
そこで、アルバイトから正規スタッフになった僕が、2年半働いた上で
西喜商店で働くことをおすすめする、その理由をお答えできればと思います。
【八百屋の仕事】
八百屋の仕事は皆さんのイメージ通り。
野菜を売るだけ。時には重いものを持たないといない重労働です。
これだけ聞くと楽しくはなさそうですよね。
それはそうなんです。この言葉のままに仕事をするのであれば。
野菜を”工夫して”売る
僕らの仕事はこれにつきるのですが、これが醍醐味というか、楽しさを感じる点というか。
どんな職業にも言えますが、仕事の中での視点を変えるだけで楽しくなってきます。
陳列の仕方、包装の種類、接客時の言葉選び。
え、これだけでこんなに売れ方って違うの?!って働き始めてから次々と経験できるはずです。
具体的な経験や体験談は、日記になってしまうのであえてお話しませんが、ここで1つだけクイズ。
普段と同じように店頭でミニトマトを販売していました。
なかなか売れないなと感じており、包装を変えてみたところ、
毎日のように手に取っていただけるようになりました。
中身は同じミニトマト。包装にデザインを施しているわけではありません。
包装は透明パック型と透明ビニール袋型。
どちらかは全く売れず、どちらかは売れ続きました。
さて、どちらの包装が売れたでしょう。
答えが知りたい方は店頭にて海部に直接聞いてみてください。
【西喜商店で働くことで得られることは】
八百屋での仕事は汚れることも多い、多少なりともきつさはある、利便性もいい場所でもないけど、
西喜商店には、それらを感じさせないメリットがあります。
西喜商店で働きたい!って思っていただける方が1人でも現れるように、
僕視点で5つほどお話しできればと思います。
1. 青果流通の”中の人”になれる
僕が西喜商店で働きたいと考えた1番最初の理由です。当時、食分野に興味を持ったのはいいものの、1から学ぶにはどうしたらいいのか悩んでいた時に、青果流通の中に入ることでより網羅的に知ることができると考えたのです。青果をはじめとした食の流通に”携わる人”は様々です。生産者、配送業者、卸・小売業、飲食店。ただ、その仕事に就いて学ぶとなると、生産者には生産しているもの、飲食店では自分たちが提供しているものと、限定的なものになってしまいます。もちろん、学びを深めるためにそれぞれの仕事に就くという選択肢はいいのですが、何もわからないけど、興味があっていろんな視点でまず学んでみたい僕にとっては、青果流通の”中の人”である西喜商店は最適解でした。西喜商店で働き始めたことで、”携わる人”とそれぞれに関係を持つことができ、お話を聞くこともできる。1つの仕事でこんな経験をできるのはなかなかないのではないでしょうか。
2. 京都という大都市を八百屋の観点から俯瞰的に見れる
八百屋の仕事をするだけで、京都というまちを知るなんてできない、せいぜい配達中に外眺めるくらいでしょ。
そんなことはありません。天候、時期、需要と供給等の要素が合わさって、現在青果はこういう状況である、京都はこの時期だから、この場所だから、このお店だからこの野菜が必要である。全体を観察しながら、それらを構成する要素で先読み、柔軟に対応していく。小売や配達で培える力って思った以上に何の仕事においても役に立つスキルだったりします。目先のかっこよさや先進性より長年培ってきたノウハウを自分に落とし込むチャンスがあるのであれば、僕はそこに飛び込んでみたいものです。
八百屋の配達中に見える京都のまちというのは、いつもと違って見えるものですよ。
3. 食品ロスという社会課題に対しての向き合い方
社会課題は難しく見られがちです。だからこそ、たくさんの人が試行錯誤が重ねながら、一致団結して、少しでも世の中が良くなるようにと頑張っています。西喜商店は、食品ロス削減に向けた取り組みで注目を浴びることが多いですが、皆さんご存じの通りで、難しいことはしていません。ただ、真摯に向き合い、毎日コツコツ地道に取り組む。この泥臭さが西喜商店の良さだったりします。「野菜をたくさん買ってもらう」ことで「感謝や敬意の好循環」、「ないものねだりではなくて、あるもの探しの消費社会」を目指し、日々業務をこなしながら、社会を良くしようともがいているんです。人伝いの話やネットの情報じゃなくて、現実で見て感じた課題を、真面目に手作業で取り組んでいます。小さいことでも大きな輪になってよりよい社会になればと。疑問に思う、気になる点がある、もっと知りたいのであれば、憶測や決めつけをせず、ぜひ店に来て、ご自身の目と耳で確かめてください。皆さんが知りえないリアルがここにはあります。もちろんアポとメモを取って。
もっと知りたい、この肌で感じてみたいという方はぜひ働いてみてください。小一時間のお話しや見学では見えてこないものが見えてきます。あなたが何か食品ロス以外でも社会課題に取り組んでみたいのであっても、繋がっていることも多いので、関係ないと決めつけずに試しにやってみる精神で来てくれると僕は嬉しいです。
4. 今、西喜商店の代表が熱い
今まさにアクセル踏み出した西喜商店を背負ってる1人の人間の日々の熱さ。西喜商店というよりロックで繊細な生き方の代表に魅力を感じている方のほうが多いのではないでしょうか。八百屋を飛び出して、様々なチャレンジ続けながらも、西喜商店の拡大や社会課題に向き合う姿を、現在進行形で間近で追えるというところに、普通の会社にはない魅力が詰まっています。アルバイトが代表と直に話して、仕事ぶりも見ることができる。アルバイトでここまで恵まれた環境でいられることは、多くの大人に羨ましがられることでしょう。経営者の側面と社会課題に取り組む側面を両方知ることができるのは、働いた人だけの特権です。将来、自分で仕事をして、社会課題にも取り組んでいきたいという若者がいるのであれば、西喜商店で働かないと損ですよ。今、最前線を走る先駆者の下で直に働けるんですから。
5. 西喜商店に身を置くということ
自己紹介をする際、西喜商店を知っている方の多さに驚きます。名前を知っているだけじゃなく、活動も含めて知ってくださっている方も多く、西喜商店で働いていることが信用や信頼に繋がることも何度もありました。それは、代表が積み上げてきたものの尊さを感じる瞬間でもあります。アルバイトだとしても、キャリアの大きな1ページになる場所。
ここまで聞いたらなんか意識高くないといけないのではないかと思う方も多いかもしれないのですが、そんなことはないです。自分のする小さな仕事が社会に繋がっていることを実感するから、自信に繋がる。難しく考えすぎなくていいんです。僕らのできることは、目の前のことをコツコツ。それが西喜商店ですから。
【最後に】
西喜商店でアルバイトをしてみたい方はぜひご連絡ください。僕は学生の頃から西喜商店で働いていますので、そのメリットを感じるからこそ、特に学生の方にご応募いただけると嬉しいです。僕たちの仲間になりたい!と飛び込んできてくれる方をお待ちしております。もちろん、ご紹介していただくだけでも嬉しいので、どうぞよろしくお願いいたします。
なたが仲間になることで西喜商店はさらにアクセルを踏み込んでいけます。ぜひとも一緒に西喜商店100年の歴史の1ページを飾りましょう。